目次
🌊 セット波(せっとなみ)とは?
「セット波」とは、**一定の間隔で周期的にやってくる“大きめの波のまとまり”**のことです。
海の波はすべて同じ高さではなく、
小さい波が続いた後に、2〜3本だけ少し大きな波が連続して来ることがあります。
この“まとまった大波のグループ”を「セット波」と呼びます。
💡 つまり、波には「小 → 小 → 小 → 大 → 大 → 小 → …」のようなリズムがあり、
その“大 → 大”の部分がセット波です。
⚙️ どうしてセット波ができるの?
海の波は、遠くの風(うねり)によって作られます。
いくつもの波が重なって伝わってくるため、
ある瞬間に「波同士が重なって高くなる」タイミングが生まれます。
その重なった部分が**“セット波”**になるんです。
🐟 釣りでセット波が重要な理由
① サラシが一気に広がる(ヒラスズキ向け)
磯などで波が岩にぶつかると、**セット波のタイミングで大きなサラシ(白い泡)**ができます。
ヒラスズキはそのサラシの中に入って、エサを狙いやすい状態になるため、
セット波の直後は釣りのチャンスが一気に高まります。
👉 ヒラスズキ釣りでは、「セット波が来てサラシが広がった瞬間」にルアーを通すのが鉄則!
② 底の砂やベイトを動かす(ヒラメ向け)
サーフ(砂浜)では、セット波が来ると海底の砂が一気に舞い上がります。
このタイミングで小魚やエビなどが流されやすくなり、
ヒラメが砂の中から出てきてエサを追い始めるんです。
💡「静かな時間 → セット波で底が動く → ヒラメの捕食スイッチON」
という流れを意識すると釣果が上がります。
③ 流れが一時的に強くなる
セット波が入ると、
岸に向かう波の勢いが強まり、そのあと一気に沖へ引く水流(離岸流)が生まれます。
このとき、反転流やサラシの流れが一時的に活発になるため、
ルアーを通すチャンスも増えます。
🎣 セット波を活かす釣り方のコツ
| ポイント | コツ |
|---|---|
| 🌊 波のリズムを読む | 小さな波が何回続いたあとに大きい波が来るか、目で観察 |
| 🎯 投げるタイミング | セット波が崩れて白い泡が広がった直後にルアーを通す |
| 🧭 立ち位置の安全 | セット波は突然大きくなるため、無理に前へ出ない |
| 🪝 ルアー操作 | 波の押し引きに合わせて、**自然に漂わせる(ドリフト)**意識 |
✅ まとめ
- セット波=周期的にやってくる大きな波のまとまり
- サラシを作り、ベイトを動かすため魚の活性が上がる
- ヒラスズキ・ヒラメどちらにもチャンスを生む「一瞬のタイミング」
- ただし波が強くなるので、安全確認を最優先に
